こんにちは、電気技術系サラリーマンのイナズマです⚡️@inazuma_zuma
今回はボイラー技士免許、二級、一級、特級とあるうちの
二級ボイラー技士免許に焦点をあてて、二級ボイラー技士の役割など、
受験申請から取得までのながれを解説します。
ボイラー技士免許とは?
このページを見る可能性がある人はもうご存知かもしれません。
ボイラー設備を取扱うまたは、取扱作業主任者に選定されるための資格です。
区分(二級、一級、特級)によって、取扱作業主任者に選任できるボイラー設備の規模が変わってきます。
二級に関しては、伝熱面積の合計が25㎡未満、貫流ボイラーのみの場合は250未満のボイラーについて作業主任者になることができます。
(混用するボイラーの規模や種類によっては伝熱面積の計算が変わってきます。)
二級ボイラー技士の役割
二級ボイラー技士の資格は、労働安全衛生法に基づく国家資格です。
病院、学校、ビルなどのさまざまな施設、工場などで資格の必要な規模のボイラーを取り扱い、点検、安全管理を行うことができます。
また、一級ボイラー技士、特級ボイラー技士の資格取得にも必要になる資格です。
受験資格、免許交付要件、試験開催時期・開催地
受験資格
二級ボイラー技士に関しては現在、特に条件は無く全ての人が受験できます。
もちろん未成年でも受験できますが、注意点です、
免許交付要件で満18歳以上の者とあるので、実際の免許交付自体は18以上になってからになります。
最年少合格者は小学生のようです。
免許交付要件
免許を交付してもらえる条件の事です。
実は免許試験を合格だけでは交付してもらえません。
加えて満たさなければならない要件があります。
複数の要件があるのですが、ここでは「初心者のための」ということで現実的な要件の例を挙げます。
ボイラー実技講習を修了した者です。
他にも、ボイラーの取扱いについて6か月以上の実地修習を受けている、
ボイラー取扱技能講習をうけて、その後4か月以上小規模ボイラーを取り扱った経験がある、
などがあるのですが、この二つは職場環境によってあり得ると思いますが、
他の要件に関しては、学歴や経験、他の資格によるものがあります。
経験ゼロの人が一から免許交付を受けるとなると、現実的なのはボイラー実技講習を受ける、です。
なので二級ボイラー技士免許交付要件としては
満18歳以上の免許試験に合格していてボイラー実技講習を受講している人が現実的かなと思います。
ボイラー実技講習については下に記載します。
試験開催時期・開催地
二級に関しては全国7か所の安全衛生技術センターで1か月に1~2回実施しています。
他には各都道府県につき年1回程度の出張特別試験があります。
注意点 出張特別試験については、地区によって開催時期がバラバラなので
各安全衛生技術センター、日本ボイラ協会、各地区の労働基準協会などで確認しましょう。
受験する場合は自分の受けたい所で受験して問題ありません。
都合のよい開催地、時期を選びましょう。
受験願書の取得、提出方法
受験願書は、安全衛生技術試験協会本部や、各安全衛生技術センター、
日本ボイラ協会、各地区の労働基準協会などで配布されています。
だいたい試験日の二か月前から受付をしています。
注意点 出張特別試験に関しては受付期間が短めだったりするので提出期限をしっかり確認しましょう。
提出先は各安全衛生技術センターで受験する場合は、受験する各安全衛生技術センターへ提出します。郵送も可能です。
注意点 出張特別試験の場合は受付期間、提出先が地区ごとに異なります。出張特別試験を受けたい地区の各協会、各センターで確認しましょう。
出張特別試験の場合は年に一度という事と、開催時期も地区でバラバラなので、出張特別試験で受験したいと考えている場合は前もって確認しておきましょう。
願書の書き方などは願書に添付されていますので省略しますが、
- 住民票
- 健康保険被保険者証のコピー(表裏)
- 自動車免許のコピー(表裏)
- 労働安全衛生法関係の各種免許のコピー(表裏)
- その他の氏名、生年月日、住所が記入されている身分証明書のコピー
などを準備しておくと滞りなく願書を作成できます。
現在、受験手数料は6800円かかります。
ボイラー実技講習
ボイラー取扱の実地修習や実務経験がない場合、受けなければならない講習です。
一からの初心者が、二級ボイラー技士の免許を交付してもらうには必須の講習になります。
三日間の日程で都道府県労働局長登録の講習機関が、定期的に実施しています。
受講するのに都合のいい実施地を選びましょう。
注意点 ボイラー取扱技能講習とは違うことに気をつけましょう。
ボイラー取扱技能講習は小規模ボイラー、小型ボイラーを取り扱うことができるようになる講習ですが、
ボイラー実技講習はあくまでも、二級ボイラー技士免許の交付要件であってボイラーの取り扱いはできません。
数年前まではボイラー実技講習を受けなければ、試験自体を受けられなかったのですが、
数年前に改正され、これによって誰でも受験できるようになりました。
ただし、免許をもらうには初心者は必須の講習です。
どちらにしても講習を受けなきゃならないのか~と思う人もいるでしょうが、
これによって、都合がつかず講習を受けられなかったとしても、
試験の後に講習を受ければよい事になり、また試験に合格してしまえば、
講習はいつ受けてもいいことになります。
ただ、免許の交付までの期間が講習を受けるのが遅れるほど後になります。
ちなみに講習料は2万円弱になります。
まとめ
知識0から二級ボイラー技士免許をめざす場合、ボイラー実技講習を先に受講することをオススメします。
ボイラー設備に馴染みがないとよくわからないであろう専門用語などもあるので、講習がそのまま試験勉強になります。
まず、実技講習の開催地・時期・受付期間を把握、
試験開催地・時期・受付期間を確認し願書を作成、受講・受験し
免許申請書を提出する、という流れです。
他の資格試験などでも同じですが、試験勉強の時間なども含めて、年度計画を立ててのぞむのが大事です。
二級ボイラー技士のように免許交付要件が、試験合格すればよいだけではないものは、特に大切です。
二級ボイラー技士免許は一級、特級ボイラー技士免許取得には必須で、他にエネルギー管理士や公害防止管理者などの資格とも共通する項目、要素があります。
それらの資格取得を目指している人や興味のある人は挑戦してみてはいかがでしょう。
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